【プロジェクト事例】通信会社における全社のシステム開発プロセスの見直し検討
こちらの記事は、私が支援をさせていただいた方が、転職後どのように働いていらっしゃるかを、実際のプロジェクトの一日を例にまとめたものです。
今回は、コンサルティングファームへ転職をされ、通信メディア業界の領域において活躍されている方の業務内容をインタビューしました。
実際の1日を少しでも想像いただけたら幸いです。
また以下の記事も併せてお読みいただければ、よりコンサルティングファームやコンサルタントの全体像についてご理解いただけるかもしれません。
シニアコンサルタント(30代前半)
経歴
大学卒業後、大手シンクタンクに入社。流通システムを扱う部署にて、副主任の役割でインフラエンジニアとしてネットワーク/サーバ設計、構築、維持管理を担当。大手流通や金融業界を中心に支援しており、直近ではアプリケーション構築のプロジェクトにも参画。また、学生時代にはアプリケーション開発の経験もしている。
プロジェクト背景
クライアントは、自社で様々なシステムを開発しサービスを展開しているが、サービス拡大に伴い開発速度や品質が問題になっている。そのため、現状の開発プロセスのどこに課題があるのかを調査し、改善策を立案するために本プロジェクトが開始した。
プロジェクト内容
クライアントは、社内のシステム開発の現状に不満があったが、プロセスが複雑に絡みあっており、具体的にどのような対策を立てるべきか分からず悩みを抱えていた。
そこで本プロジェクトでは、以下のアプローチで推進した。
・開発プロセスによってどのような影響が出ていかを示すデータの収集
・解決すべき課題・論点の抽出
・具体的な施策案の立案
この結果、クライアントは開発プロセスの改善に踏み切ることができた。
実際の1日の過ごし方
8:50 出社
Covid-19の影響で現在自社オフィスにはほとんど出社していないが、クライアントやプロジェクトとFace to Face でのミーティングがある際は、クライアントのオフィスに出社する。
9:30 クライアントミーティング資料事前確認
マネージャーと予め作成しておいたミーティング資料の最終的な認識合わせを行い、本日の議論の論点を整理する。
10:00 クライアント部門長との週次ミーティング
あらかじめ、クライアントにお伝えしておいたアジェンダをベースに本日の論点について議論する。通常、毎週水曜日に1時間/週で定例を行っていたが、議論すべきボリュームが増えていたため、今週から2時間/週に枠を拡大してミーティングを実施。内容については概ね認識があったが、いくつかの宿題と再度整理すべき事柄が見つかる。
12:00 ミーティング振り返り
ミーティングの議事録をベースに、マネージャーとミーティングの振り返りを行う。次回のミーティングまでにとるべきアクションや、次回の定例のアジェンダイメージについて議論する。
13:00 昼食
クライアント先の社内食堂で少し遅めの昼食をとる。いろいろなクライアントの社内食堂が楽しめるのはささやかな楽しみ。
14:00 クライアント担当者とのミーティング
別件の支援テーマに関して、クライアント担当者からプロジェクトの進め方・資料のまとめ方について相談を受けていたため、出社したタイミングを見計らってミーティングを実施する。普段はテレビ会議で、打ち合わせを実施しているが、Face to Faceで雑談を交えて議論が活発化する。
16:00 次回の週次ミーティングに向けた仮説の検討
元々予定していたスケジュールや、今回のミーティングの結果を踏まえて、次回のミーティングで議論すべきストーリーの仮説を検討し、アジェンダを作成する。
18:00 退社
翌日のスケジュールを確認し退社。
テレワーク時
7:00 散歩
テレワークの場合、朝10分程度の散歩を行いリフレッシュし、気持ちの切り替えをスムーズに行う。また、午後の時間を有効に使うために、業務を早めに開始する。
7:30 業務開始
午前中予定されている、マネージャーとのミーティングに向けて、相談事項や論点を整理し、事前調査を実施する。午後に予定されているビジネス企画部門の部課長へのヒアリング項目の最終確認を行い、段取りをシミュレーションする。
10:00 マネージャーとの状況確認
毎朝定例としている、マネージャーとのミーティングを行い、スケジュールを確認する。次回のクライアント部門長とのミーティングで議論すべきアジェンダや、内容、必要なアクションについて議論する。午後のヒアリングの段取りに関して簡単に最終確認する。
12:00 昼食
Covid-19の影響でなるべくテイクアウトで昼食をとる。近くに繁華街があり、いろいろなお店のお弁当が楽しめるのもささやかな楽しみ。
13:00 ビジネス企画部門ヒアリング
現在検討中の施策をより具体化するため、関連部門のマネージャクラスの方へのヒアリングを行う。あらかじめ検討していた仮説をもとにヒアリンングを行い、現状の課題を抽出する。
14:00 ヒアリング振り返り
ヒアリング結果について、クライアント担当者、マネージャーを含めて短い振り返りを実施する。ヒアリング結果を構造化し直してドキュメントにまとめる。一部、これまでの仮説と大きく異なる事実がヒアリングにより判明したため、今後の進め方の再検討が必要。
15:00 調査
明日の朝のマネージャーとの状況確認に向けて、ヒアリングのまとめ、ファクトの調査や資料の作りこみを行う。アウトプットのアイディアに行き詰まったら、テレワークを活用して散歩や近くの本屋に出向き、気分転換を行う。
17:00 業務終了
通勤をしない分体力を使っていないため、ジムに行ったり、自己研鑽に励む。
終わりに
今回ご紹介させて頂いた方は、学生時代にはアプリ、前職ではインフラとIT全般のご経験がありましたが、よりそれらを活かして、より上流でIT全体と俯瞰してみていきたいという理由で転職活動を始められました。
転職後にお話された際には、ベースとして持っているテクノロジー知見の幅も出てさらに磨きをかけており、より高い視座で業務に取り組まれておりました。
そのような方々に伴走出来るよう、私自身も高めていき、志を持った方々の支援をしていきたいと考えております。
今後もエージェントとして一人でも多くの方とお会いできることを楽しみにしております。